そんなあなたは先生でした…(上)

恭哉side

目を開けるといつもとは違う天井が映った。

薬の臭いが霞む。

ふと下に目を向けると、
俺の手を優しく包む手があった。


「んっ……」

隣の席の女が寝ている。

付き添っていてくれたのか?


時間を確認すると、4時を回っていた。


ゆっくり手を解く。

さっきとは違い、寝たおかげか少し楽になった。







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