そんなあなたは先生でした…(上)
「先生、ありがとうございました」
頭を下げてお礼を言う。
「いやいや、全然だぃ……、じょう、ぶ……」
先生は突然口をどもす。
「どうしたんですか?
あ、やっぱり似合わないですよね?
すみません、気分害してしまったみたいで。
あ、のぉ……」
ビクッ…
先生があたしの髪を掬う。
「えっ!?」
「三つ編みじゃないとこんなにも変わるのか…」
「あ、やっぱり三つ編みにしま……」
「しなくていい!!!」
先生は言葉を遮ってしゃべった。