そんなあなたは先生でした…(上)
陽side
風呂から上がると、
ソファーでは礼が深呼吸をしていた。
俺が近付いても気付かないみたいで、
ゆでだこみたいな顔をしながら
緊張をほぐしている。
可愛いな。
俺がソファーの隣に立ったら
やって気付いてくれた。
「いつから!?」
いつからってさっきから忍び足もせずに
普通にここまで、礼の深呼吸見てたよ。
「さぁー?」
そんなことを言わずに、
礼の隣に腰掛ける。