そんなあなたは先生でした…(上)
「じゃ、じゃぁ!
あたしソファーで寝ます!!」
「なんでよ?」
「だ、だって!!」
「陽さんとだと寝れないんだー?
緊張しちゃってー」
「ち、ちがうっ」
「違うの?」
「好きなヤツでもいるの?」
二人は中々引き下がらない。
「好きな人なんていません!」
「じゃぁ、いいじゃない?」
「でもっ、陽先生が嫌って言うかもしれないじゃないですか!」
「わかった、わかった。
丁度、あっちも昼休みだろうしメールして聞いてあげるから」
「よろしくお願いします…」
先生、嫌って言うに決まってる。
だって、あたしとだもん。
昨日だって、きっと嫌々引き受けたはず。
そう思うとなんだか、胸がチクッとしてきた。
なにこれ?