舞う美少女【完】
気づけば尚美のお墓の前に来ていた


「尚美…
こんな最低なヤツがお姉ちゃんでゴメ
ンね…
ッゴメンね…グス…ゴメ…ヒック…ン」


あたしは今手を合わせて泣いている


「うわああああ!!」


カイト君への気持ちも涙と一緒に消え
てよ…


ねぇ、出てこないで!


ねぇ…出てってよ!


ザーッ


雨が降りだした


あたしね、今日でカイト君を忘れるよ


時間はかかると思う


でも、このままじゃいけないよ


雨と共に流れて……
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