舞う美少女【完】
「…尚音さん」


大好きだった


これからそう済まそうと思ってた彼が
あたしの頭の上に傘をさした


傘に雨があたる音がする


なんでよ…


「なんで…


ここにいるのよぉ…」


振り返ると抱きしめられた


頭が真っ白になったけど、傘の落ちる
音と雨で寒いはずなのに


暖かかったから理解するのに時間はか
からなかった
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