舞う美少女【完】
「尚音さん…俺


好きな人がいました」


いました…?


尚美?


「でも、俺はその子を深く傷つけまし

俺は…その子になんにもできませんで
した
その子を憎い憎いって思って殺そうと
したあのとき」


殺そうとした…?


どういうこと?


「あの子は自分を殺してって言った
あたしを殺してって…」


「…!
夜桜ちゃん…?」


そう聞くとカイト君の頭が


縦にコクンと動いた気がした


あの子は


なんて魅力的な子なんだろうか


あの子は…


意図も簡単に人の心を奪う


それも無意識に
< 161 / 205 >

この作品をシェア

pagetop