president command
「……」


「……あの、何で私の名前」


ふふふと笑うとその人は言った


「私も新くんのお嫁さん候補。アゲハっていうの。あ、これ源氏名ね」



源氏……名?



あぁぁ

昨日の会話にでてきたキャバ嬢の人!!????




めちゃくちゃキレイだ

そして可愛い。






私この人と比べられるの!!?




う、うそだぁ;;





「ひよちゃんの好きな人って新くんでしょ?」


「え」



バレてる


「気付いてないみたいだけどね新くんは」




そこまでバレてる





「あたし負けないからね」



………




あたしだって負けない!

そう言いたいのに



言い返せない



言葉が出ない





チンッ


「あ、ついちゃったみたい。…………ひよちゃん、あたしは本気だから」



アゲハさんは鋭い目をむけてエレベータを降りた


「よかったら新くんとお店遊びにきてね。ばいばーい」





………






「……っ」


ドアが締まり

アゲハさんが見えなくなる




私はすぐさま最上階のボタンを押した


これでもかってくらい何度も



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