president command

アゲハだけじゃない。


アゲハはそのうちの1人にしかすぎない





「っていうかね。新くんの子でもおろすよわたし。新くんには新しい奥さんができることになるわけだし、私が産みたくても産んだ後のこの子はどうなるの？お父さんいないの、、かわいそうだもん」



優しい目だった


先ほどの言葉が嘘みたいにみえた



「アゲハ」


「今日ここにきたのはね、サインしてほしかったの」

「サイン？」




「お金は自分で何とかする。でもさ、サインだけは私がどうこうできることじゃないでしょ？」




「思い当たるやついないのか？」

「いたらとっくにその人のとこいってる」


そうだな。アゲハならそうするだろう



「新くん。お願い」



「どうして俺？」

「・・・」




「新くんは信じれるから」



「…」


「そう思える人だから…」