president command
「それは……」
新さんが話しはじめた
私は必死に新さんの口元をおう
「アゲハのお腹にいるのは俺の子じゃない」
「……本当に」
「あぁ。まだ正確には聞いていないが、アゲハ自身が違うといっているから違う」
よ、よかった
「……そうなんですね」
「あぁ」
「新さんはアゲハさんと結婚したりしないんだ」
「……そうだな」
ほっと胸をなでおろす
チャンスはまだある!
私にもチャンスが「ところで」
「はい」
「あいつとはどうなんだ?昨日、嬉しそうなひよの声がエントランスで聞こえたが」
………え
「昨日ですか」
「あぁ」
やば
あの時だよね
「良い感じなんだろう?よかったじゃないか」
言葉がぐさぐさと心にささっていく