president command
☆戸惑い
「私、明日磯部くんにちゃんと断ってきます」
ひよは床に落ちた自分の腰をあげながらつぶやいた
「磯部ってもしかして」
「私の同期です」
きっとアイツだ
ひよに告白してて
花梨がくっつかせようとしていた
「告白されてたのか?」
ドキっとしたのかひよの肩があがった
「されたんだ」
「べ、別にいいじゃないですか」
「何で顔赤いんだよ」
「え?」
なんか気にくわない
「思い出したから」
何を?
声を出さないかわりにひよの顔をじっと見る
「…………磯部くんはいい人なんです!それに、告白されるのはじめてだから」
単純だ
だがそれがひよの武器にもなっている
「ずっとひかかってたんです。磯部くんのこと」
………ぷつん
なんだか変な感じ
むずむずするような
何かがひっかかっているような……