president command

「・・・」


「あの」


「そっかーーー」


磯部君が大きな声を出した。頭をかきながらふぅーとため息を吐いている。

頭においている手で顔が隠れているように見えるが、隙間からこちらをのぞいている


「ちょっとそんな気がしてたんだよな」

「え」

「うーん。村瀬のこと待ってるって言ったけど、内心早くこっちきてくれないかなって思ってたし。応援なんか全然してない。俺のとここいよって思ってた」


「ごめ・・・」

私ちょっとそうなりかけてたけどね。磯部くんいい人すぎるんだもん


「でも、ちゃんと決めてきてくれたんだろう?ってことは相手の人といいかんじになれたってこと?」


「うん」


「そっか。あーっ、いいなぁその人!」
「磯部君?」

「村瀬に思われてるそいつは幸せ者だな」

にっと笑って磯部君はすわりこんだ


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