president command

その後は

普通の家族のように話しをしながら食事をすませた



食後ちょっと休憩してから新さんが帰るって言ったから


「まだゆっくりしていけばいいじゃないの新さん」

お母さんが名残惜しそうにしていた



「今日はこのへんで失礼します。夕飯ありがとう、うまかった」

「はい!とっても美味しかったです」



私も新さんに続けてお礼を言う


「喜んでもらえてよかったわ。シェフに伝えておくわね」


笑顔をみせてくれた新さんのお母さんにほっとする


「またいらっしゃいな。ひよちゃんと一緒に」


「……あぁ。」


新さんは私をみてから返事してくれた


その時彼は

笑ってくれてた






「……っ」
「さ、帰るぞ。ひよ」

「さよなら新さん、ひよちゃん」


ドアをあけて出ていく新さん

「いろいろありがとうございました。」
「こちらこそ、モナカいただくわね」

「はい!……では失礼します」


ぺこっと頭をさげて先にいる新さんのとこまで駆け足



「転ぶなよ」
「なっ、転びませんよ…っ…わあぁ」


がしっ



言ってるそばからやってしまった

運良く前のめりで転びそうになったので新さんに支えてもらえた



「バカひよ」

「これはたまたまで」

「素直にありがとうって言えよな」


そうだ


「…………ありがとうございます」



助けてもらったんだもんね

「どういたしまして」

新さんが笑った


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