president command
慌ただしい靴音が廊下をひびく
「社長、製品を作り続けるおつもりですか?」
「あぁ」
「無茶な」
「同じ商品が出ては利益があがりませんよ。別の候補のものに切り替えましょう!あるでしょ、まだ」
「そうですな」
頭くる
俺の言葉なんかまるきり無視だ
「いいですか!!!」
「これは新たな商品を売り出すための会議ではない。我が社で起きたことを報告しそれにどう対応するかを提示しているだけです」
「今はなしていたことも今後への対応だろう」
「決定済みの件を話されて」も困るんだが」
「決定済み……ですか」
「あぁ、ちゃんと従ってって行動してください。社員には口外しないようお願いしますよ」
しぶしぶ……ではあるが承諾したようで
不満な顔をしながら
部屋を出ていく
俺はひとりテーブルの真ん中から
全員でるのを待った
「はぁ」
これからが勝負だな