president command




どうしても両親に言っていないのが悔やまれて




家に帰ってから



受話器を握った






「…………お母さんが出ますように」





プルルルル



プルルルル……





『もしもし村瀬です』

「お母さん!」


『ひよ?久しぶりね』



よかったお母さんだ


タイミングを見計らって新さんのことを言おうと思っていたら




『ひよも堀川さんも元気?』





あれ







『そういえば、堀川さんにこの間のゼリー美味しかったって伝えてくれる?』





















えええぇぇ!!!!!!!!!





新さん何でお母さんと知り合いなの?




それにゼリーって何?私聞いてないよ






『よくあんないい人見つけたわね』


「あは…は」


『お父さんも喜んでたわよ』






これまたすごい



お父さんが喜んでいた?



一体新さん何したんですか




『今度はひよも一緒に帰ってらっしゃいね』



「うん」


『やだ、電話何だったの?』


「ううん、久しぶりにお母さんの声聞きたくなっただけだから」




『そう。じゃあねひよ。何かあったらいつでも電話して』


「うん。ありがとう、じゃあねお母さん」












…………






ちょっと!


新さんどこまですごい人なの!?


< 424 / 471 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop