president command



「おい、見つめるなって。そんなに俺のカラダが気になる?」


「見つめてなんかないです!ていうか、早く服来てください…」




もう……

私もいい加減慣れなきゃだよね




「……さぁて夕飯にしよう」

「お願いだから先に服を」





真正面に裸の新さんが座っているとか………




私耐えられない






はじめは暑いから嫌だなど言っていたけど


最後にはしぶしぶTシャツを着てくれた




ふぅ









「…………おい、もう服なら着ただろ。まだ何かあるのかよ」


「ぇ!?」


「……あるんだな。言えよ」


あわてふためく私をよそに新さんは箸をすすめる



「あの」「ん、これ美味しい」


「ありがとうございます……じゃなくて!新さん遮らないで下さいよ」




「ごめんごめん、何だよ」



「今日お母さんに電話しました。………もう私の両親に会ってたんですか?」




「あぁ。挨拶はしとかなくちゃまずいだろ?」




「いつ?」


「結婚決めた日」


「え、うそ」




「俺がな」






「え、何ですかそれ」




どこまで自分の道を進むんで
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