president command

一旦は離れてくれたものの……服を着る気配がない






「………ねぇ、服貸してくれない?」




…………


私の服は……
着られないよね




「ひよちゃん?」


「………待っててください」




たしかクローゼットの奥にお兄ちゃんの部屋着があったはず




がさごそと探していると



「ないならこのままでも俺は……」


「私が嫌なので!!!!!」


着てください





「はいはい」


どすっとソファーに座る堀川さん





「…あ!あった~。」



見つけた服を堀川さんに渡す



「…なんか押し入れって感じの匂いがする」


「すみません;」



何でか謝ってしまう私




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