president command


朝からひよのことでイライラ



そして今日は社長室からのスタート



「新さん、おはようございます」


「あぁ、おはよ」


「いつみても不思議ですね、社長に見えます」



玲奈ちゃんがスケジュールのかかれた紙を渡してくれた。



「ん?どういう意味かな?」

「わかってるくせに」


「どっちの俺が好み?」


「………私候補からはずしてもらえたんですよね?」




「そうだよ。難しく考えないでくれ、ただ女の子の目線としてどっちが好みか聞いてるだけ」



あぁ!と納得したように玲奈ちゃんは手をぽんっとした




「私はどちらも知っていますが、……うーん。社長の時の親さんの方がカッコよく見えます」



「今ってこと?」




窓ねガラスに反射する自分に目をやる





社長の俺ね





「あ、でも。話しやすいのは部下のように働く新さんですね、」





「あはは。結局どっち?」


「…決められませんね、私には」





玲奈ちゃんらしいと言えばそうなのかもな






アゲハは知らない働く俺を


ひよは知らない社長の俺を







さぁて 



そろそろ見せなきゃいけないよな 


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