president command
テーブルに広がる酒の数は年々へっていっている
やはりかつての酒豪も
歳と女房にはかなわないらしい
「あらら、新くん飲まないの?」
アゲハが隣にくっついてきた
「アゲハ今日のドレス似合ってる」
「んーっ嬉しいっ」
この小さな顔からでる笑顔は本物だろうか
「新くんのために選んだドレスなんだよーっ」
なんとも嬉しいことを言うやつ
これも
俺を落とすためってか?
負けねぇよ?
アゲハの肩をぐっとつかみ引き寄せる
「そのまま相手してくれよ」
他の人には聞こえないくらいの声でささやく
ひよなら一発でアウトだろうな
「破ったら弁償だよ?」
アゲハも俺の耳元でささやく
「おあいこ」
「えぇ!??つまんなーい」
さすがナンバーワンだけあるな