月華~月夜に舞う花の如く~
彼女はとてつもなく
困っていた。
人生で89位くらいの
不幸に困っていた。
姫「迷ったぁぁぁぁぁ!!!!!!」
なんだこの学校!
広すぎじゃボケぇ!!
り、理事長室は!?
どこ!?どこなの!?
彼女は廊下の真ん中で
途方に暮れていた。
姫「もうやだ……………」
私このまま一生
理事長室に辿り着けないの?
ばかな考えが頭を過った。
すると突然
足音が聞こえてきて
廊下の真ん中で
踞っていた私のすぐ目の前まで来て音は止んだ。
た、たすかったぁぁぁ!
私が笑顔で見上げたその人は私を笑顔で見下ろしていた。
私は立ち上がり、すぐさま質問をした。