手を繋ごう
そこでようやく私は目を覚ました。

頬に触れると少し濡れていた。

郁兄が何を私に伝えようとしていたのかは私にはわからない。

でも郁兄は悲しんでいた。泣いていた………。

郁兄は私に怒ってないの?郁兄は私のせいで……

死んだんだよ?

何で怒らないの?

何で怒ってくんないのよー………っっ。
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