手を繋ごう
「沙……知………?」

「うん。うん!沙知だよ!!!」

「ねえ沙知…。ここ何処…?」

白いベッドに鼻にくる独特の香り。

「ここ…?
病院だよ……。病院!!!」

そこは病院だった。

「何で病院にいるの…?」
「………っ!!!覚えてないの…?お姉ちゃんは……自分の手首を切って………」

その言葉を言った瞬間、沙知は泣き崩れた。
腕が痛い……。
私の腕は沙知の言葉で痛みを思い出したかのようにズキンズキンと痛みだしていた…。
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