手を繋ごう
思い出した…。
そう、私は郁兄の事を想いながら自ら手首を切った。
死にたかったな…。
郁兄の所へ逝きたかった。

何で神様はその事すら許してくれないんですか?


「死にたかった…。郁兄…郁兄いぃーっっ」


私は郁兄の事を想いながら泣き叫んでいた。


「お姉…ちゃん……」


私の言葉を聞いた沙知はまた泣きだしてしまった…。
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