手を繋ごう
   ガララララ

「亜華李ちゃん。お加減どうかね?」

そう言って豊かな笑みを浮かべたおじいさんが病室に入って来た。

「あっ…、先生……どうも」

その人は、この病室の先生でアイツと沙知の主治医だった。


「亜華李ちゃん?人の命についてどう思う?」

「えっっ………?」

いきなり何を言い出すんだこの人は………。

「ああ……。じゃあ質問を帰るよ。亜華李ちゃんは………もし、沙知ちゃんが死んだらどう思う?」


沙知が………死んだらーーーーーーーーーーーーーーーーー……………


「悲しい。沙知までも死んだら生きていけないと思う……」


先生は軽く微笑んだ。
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