手を繋ごう
その後の先生からの話で知ったの。

そう、知らなかったの。



もうお母さんの体は、郁兄を失ってから限界を超えていたなんてー……………。




先生からは母の余命まで告げられた。


もっても余命三ヶ月。


手術をすれば助かる可能性もあるらしい。


だがその為には莫大な手術費と、成功率が三%という絶望的なリスクを背負う事を命じられた。


母の病気は知っていたし、いつかこうなる日が来る事は私にもわかっていた。

でも何で今なの?



何でお母さんの事まで貴方は連れて逝こうとするの?


貴方は私の悪魔だ………。
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