手を繋ごう
「雪いぃー!!!」
遠くから男の声がする。

「!!!」
雪の顔がニヤける。

「くぅちゃん!!!」
そう、あの甘ったれた声の正体は優希だ。

背の高い人影が1歩1歩足早に近付いてくる。
その隣にはもう1つの人影が。

「くぅちゃあぁーん!」
今度は雪が甘ったれた声を出し、人影に向かって猛ダッシュ。

「雪いぃー」
私もその後を必死で追いかける。

雪達の元にたどり着いた頃には、息は上がり、もうクタクタだった。

息遣いがようやく通常に戻り、顔を上げると、もうすでに、雪と優希は抱き合っていてラブラブモード全開。
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