手を繋ごう

私は震えが止まらなかった。


信じられない程の恐怖が私を襲った。



体の震えが止まらない私を郁兄はずっとずっと抱きしめ続けてくれた。



「抱き合う事が出来るのも今日で最後ですよー♪」

男はさぞかし楽しそうにそう言った…。



その笑顔が、また私の恐怖を大きなものへと変えた。
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