手を繋ごう
◆◆◆◆◆◆
これがあの日の真実。
あの日の全て……。
私の目の前で郁兄は死んでいった。
ねぇ……
何でかな……?
何でなのかな…?
私はただ……
郁兄を愛して…
一緒にいたくて……
あの日だってそうだった。
朝から一緒に学校行って…
放課だって…っ
郁兄と…私と…尚哉で…3人で笑い合っていたでしょう?
いつもと一緒だったじゃないっ
……………
そんな事を思っても郁兄が戻って来ない事くらい…私にだってわかってるよっ
でも……っ
私は本当に郁兄が好きで…
それはお兄ちゃんとしてじゃなくて……
ただの1の男として…
郁兄を愛していた。
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