Do you love me?
宗司さんは結衣さんとあたしたちが住んでいた家に引っ越してきた。
宗司さんの家は2人で住むにはどう考えてもお広すぎるマンションだったけど宗司さんの所有物ということで結局ありがたく遣わさせてもらうことになった。
私たちが住む家から結衣さんたちが住む家まで片道電車やバスを乗り継いで2時間という結構離れた距離にある。
高校は宗司さんの家から一番近い高校に通うことになってる。
高校の内容はよく知らないけどなにやらおばあちゃんの昔からの友人が経営する結構大きな学校らしい。
「…美音。遅いわよ。」
「詩音!ごめんごめん。ちょっと話してたら遅くなっちゃって…。」
「はぁ…まったく。まあいいわ。宗司さんが今日は送ってくれるんだって。」
「やぁ。おはよう美音ちゃん。」
「おはようございます宗司さん。お仕事は?」
「あぁ。大丈夫だよ。今日はお休みだから。」
「そうなんですか?せっかくの休みを無駄にしてしまってごめんなさい。」
「ん?いいんだよ。気にしないで。結衣の大切な家族は僕の家族でもあるからね。」
「…ありがとうございます。」
「じゃあ行こうか?」
「「はい。お願いします。」」
こうしてあたしと詩音はこれから通う学校を目指して車に乗った。