暗黒組織~グリフォード~02
そのころ・・・・



「ブラン~・・・・・・・」



「仕方がないですよ。今日はあきらめましょうよ?」



「うぅ・・・でもぉ・・・・」




プクーッとフグみたいにふてくされている僕、ライアンに頭にポンポンとミシェルはにこやかに撫でていた。



「それにしても遅いですね・・・・・」



「でしょ!?こんなに遅いのは逆に心配なんだよぉ・・・・」



ガタッ!と立ち上がるものの、ヘナヘナと座り込んでしまう。ブランがもとから方向音痴なのは知っていたけど、ここまで遅いのはおかしいんだよ・・・。



「お世話役がいるから・・・・・大丈夫だと思う」



二人の後ろで雑誌を読みながらボソリと呟くマイケルに「だよねッ!!」と言ってみるものの、心配なのは変わりがなかった。僕のブランに何かあったら僕は誰よりもすっ飛んで、駆け付けられる自信がある。それだけ大好きなんだ♪



『お世話役とはなんだ!?マイケル!僕は仮にも助手《サポーター》なんだぞ!』



「でも、結局はお世話役・・・・」



『なっ!?これまでの事は助手《サポーター》としての仕事であって、別にお世話役なんかでッ・・・・!!』


「はいはい、それは置いといて。さぁ、ライアン?なんで君がさ、







    ブランの携帯を持ってるの?」





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