暗黒組織~グリフォード~02
「「・・・・・・・・・・・あ」」
僕の手のひらにはいつのまにかブランの携帯があった。「道理で迷うわけだ・・・」と呟いたマイケルの言葉がグサリ、と刺さる。
「盗ってしまったんですか?」
中腰になってミシェルは優しく聞く。僕は目をそらすばっかりだった。ブランの携帯をギュッと握りしめて、
「わ、悪気はなかったんだよ!で、でも・・・・その・・・・べ、別に夜こっそり盗んでブランの携帯の中を見ようとしたわけではなくて・・・・その・・・・・あの・・・・」
気づいたら目は涙でいっぱいだった。ミシェルにばれないようにこっそりと拭く。するとミシェルはそっと微笑み
「盗ってしまったのはどうしようもありません。ちゃんとブランに、目を合わせて、謝りましょう。そうすればブランも許してくれるはずです。そこまでブランは意地悪な人じゃありませんしね?」
コクリ、とゆっくり頷くとミシェルはにっこりと笑い、ポンポンと頭を軽くたたく。
「ごめんなさい・・・・」
『大丈夫だよ?ブランは一人でも大丈夫だし、ミシェルが言った通り、そこまで意地悪じゃないしね』
画面の向こうから聞こえる声。それは待ち受け画面で素顔は見えていない。けど、僕には見えた気がした。
アンジェが笑っている顔が。
「さてと、話もまとまったことですし、探しにでも行きましょうか・・・・」
バサッと黒衣を羽織り、ミシェルの武器でもある「和道大文字」という刀を取る。「やっぱり出るのか・・・」みたいな顔をしながらも、マイケルは立ち上がり黒衣を羽織る。
僕も遅れないように黒衣を羽織り、ポケットにブランの携帯を滑り込ませる。そして僕の武器である弓矢を肩から担ぐ。
「ブランが無事だといいな・・・・」
『大丈夫だって。逆にブランに遭遇した不運な誰かの安全を祈るよ。僕は』
「さっさと探して、帰ろう・・・」
「させと、行きますか」
こうして僕らはブラン探しを始めたのだ。
僕の手のひらにはいつのまにかブランの携帯があった。「道理で迷うわけだ・・・」と呟いたマイケルの言葉がグサリ、と刺さる。
「盗ってしまったんですか?」
中腰になってミシェルは優しく聞く。僕は目をそらすばっかりだった。ブランの携帯をギュッと握りしめて、
「わ、悪気はなかったんだよ!で、でも・・・・その・・・・べ、別に夜こっそり盗んでブランの携帯の中を見ようとしたわけではなくて・・・・その・・・・・あの・・・・」
気づいたら目は涙でいっぱいだった。ミシェルにばれないようにこっそりと拭く。するとミシェルはそっと微笑み
「盗ってしまったのはどうしようもありません。ちゃんとブランに、目を合わせて、謝りましょう。そうすればブランも許してくれるはずです。そこまでブランは意地悪な人じゃありませんしね?」
コクリ、とゆっくり頷くとミシェルはにっこりと笑い、ポンポンと頭を軽くたたく。
「ごめんなさい・・・・」
『大丈夫だよ?ブランは一人でも大丈夫だし、ミシェルが言った通り、そこまで意地悪じゃないしね』
画面の向こうから聞こえる声。それは待ち受け画面で素顔は見えていない。けど、僕には見えた気がした。
アンジェが笑っている顔が。
「さてと、話もまとまったことですし、探しにでも行きましょうか・・・・」
バサッと黒衣を羽織り、ミシェルの武器でもある「和道大文字」という刀を取る。「やっぱり出るのか・・・」みたいな顔をしながらも、マイケルは立ち上がり黒衣を羽織る。
僕も遅れないように黒衣を羽織り、ポケットにブランの携帯を滑り込ませる。そして僕の武器である弓矢を肩から担ぐ。
「ブランが無事だといいな・・・・」
『大丈夫だって。逆にブランに遭遇した不運な誰かの安全を祈るよ。僕は』
「さっさと探して、帰ろう・・・」
「させと、行きますか」
こうして僕らはブラン探しを始めたのだ。