暗黒組織~グリフォード~02



『ここだよ』



目の前には廃工場。周りは人が少なく、立ちはだかる門の向こうは鉄くずとかが散らばっていた。そして、門の前にはお約束の「立ち入り禁止」の看板。


『5年前に潰れた工場だね』



「・・・・・・・」




『ん?どうした?さっきから黙りこくって』



「・・・・頭痛い・・・・」




『まだ痛かったの!?まぁ、頑張って』


「他人事だと思って・・・・」



『他人事じゃないよ!こっちは君のサポーターでもあり、お世話役でもあるんだから!』



「・・・・嘘つけ」



『嘘じゃないって!!』



「・・・・・・」




『だから!嘘じゃ』



「うるさい、余計に頭が痛くなる」



『・・・・・はい』




< 3 / 19 >

この作品をシェア

pagetop