暗黒組織~グリフォード~02
ズガァンッ!!



周りをグルッと回ったけど特に入口がなかったので、能力使って、正面突破。


『もうちょっとこっそり行ってほしかったな・・・・』




「うるさい、頭痛いから考えられなかった」



『そうですか』



目の前には古すぎて、簡単に壊れてしまったコンクリートの壁。ぽっかりと穴が空いている。まるで、「どうぞ、お入りください」と言っているようなものだった。



まぁ壊したのは私なんだけど。



『お邪魔しま~す』



中に入ると、門の向こうと変わらず、ガラクタがゴロゴロ転がっていた。こけないように気を付けながら進むと、豪快に開け放っている出入り口から中にはいる。



中には、工場の器具が埃を被った状態で放置してあった。一見、出入りした形跡はない。





「・・・・・?」



『あっちは隠し扉でも使っているんだろうね』



「・・・・・アンジェ」



『ん?なんだい?』


「アンジェはこういう時、どうする?」



『う~ん、そうだねぇ・・・・』



答えを聞く前に能力を発生させ、コントロールする。アンジェなら、『分かるはずだから』





『僕は―――――

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