暗黒組織~グリフォード~02
カキィン・・・・



手のひらから投げられるナイフ。それを持っていたのは、私。つまり、私のナイフがはじかれた、ってこと。



「なんだ、弱っちぃなぁ。これじゃあ暇つぶしにもなんねぇよ。ア?何お前、そこに突っ立ってんの?死にてぇの?」



だから、ナイフは嫌だったんだよなぁ。嫌いだったし。




「てめぇ!!聞いてんのか!?おいッ!!」


「聞いてるけど」



「なっ!!!?」




無視をし続けた私の態度に、男の怒りは爆発。「殺す」の一言しかなく、がむしゃらに走ってきた。



・・・隠してるのもだるいな・・・・



ペロッ、と舌を出す。男にはそれは「挑発」にしか見ていなかった。『舌に描かれている紋章も知らずに』





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