大切なヒト
「なぁー山田…」
「んー?」
「あのさ…
聞きてぇー事あるんだけど…」
「何?」
「そのさ…
山田のダチがやったんだろ?
その優都ってやつを殺したの…」
「え…あ…うん…」
「その事…聞かせてくれねぇか?」
「え、無理だよそんなの…」
「頼む!」
「う、うん…」
そして話終わった。
「真未が好きだなんて知らなかった…
それなら何でいってくれなかったの?って…
じゃないと優都は死なずにすんだんだもん…
でもね…分かったんだ…
真未は優都と仲良くなるために
あたしと仲良くなったんだって
どっちにしろ邪魔だったんだよ…
真未にとってあたしは要らない存在だった…
生きててほしくない存在だったんだよ…」
「で、その…真未ってやつは??」
「今は刑務所…
一ヶ月後に仮出所…」
「そ…なんだ」
「ねぇ…
何でそんなこと気にするの?」
「え?あ、いや、何となく」
「そうなんだ…」