大切なヒト
「山田さーん?
山田さん大丈夫ですかー?」
「意識レベル低下してます!!」
「すぐに手術の準備しろ!!」
「はい!!」
ー手術中ー
「やっと…やっと…目が覚めたのに…
どうしよ…もう目を覚まさなかったら…
どうしよ…」
「大丈夫だ…
架那はまた…絶対に
目を覚ます…。」
そのころー
「なーかなーかなー」
「優都…
また…戻ってきちゃった…」
「ごめん…
俺の妹が…」
「……。
いいよ…
恨まれてもしょうがないし…
優都…妹いたんだね…」
「うん…ごめんな…黙ってて」
「あたし…優都の事ちゃんと見てたつもりだったけど…見てなかったんだね…」
「………。
架那…無理にとは言わない…
もしお前さえ良かったら…
雅の事…許してやってくれねぇーか?」
「うん…
恨まれても…しょうがないし…
もしあたしが雅だったら
多分同じようなことしてたと思うんだぁー」
「……。」
「行くね…
そろそろ行かないと…
真弓も涼介もかわいそうだし…
バイバイ…
優都…あたし前向きになるから…
優都の事は忘れられないかもしれない…
けど絶対幸せになるから!!」
「あぁ!!」