どうして私を選んだの?【完】
いつかは振り向いてくれるかも…そう思っていた時期もあった。
少しでもかわいく見られたくて、亜衣子ちゃんに教えてもらってメイクだって勉強した。
けど、
結局…
遥斗くんにとって私という存在は、何だったのだろう…。
学校で…いつでも隣には、違う女の子を引き連れている遥斗くん。
でも、私を隣に置いてくれたことは一度もなかったよね。
ねぇ、遥斗くん、あの時、あなたは…どうして私の告白を受け入れたんですか?
―――私、あなたを思い続けること…もう無理かもしれないです。