どうして私を選んだの?【完】
―――次の日、文化祭2日目…
私は学校に行かなかった。
そして、家のベッドの中で、遥斗くんの携帯のアドレスを探す。
そういえば、付き合ってから一度もメールしたことなかったかもしれない。
そう考えると、自嘲的な笑いが漏れた。
「ははっ、バカみたいだよね、本当に…連絡先知っててもこれじゃ意味ないよね…」
そう呟きながら、携帯のボタンを押す私。
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別れよう
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これだけ打つと…迷わず、それを遥斗くんに送信した。
今まで、ありがとう。私は、切なかったけど、あなたを好きになれて幸せでした―…。
そう思いながら。