どうして私を選んだの?【完】
「…それは、遥斗が悪いわよ!」
「お袋…」
いつの間に降りてきたのか、瑠璃子さんも話に加わってきた。
「…ったく、こんなかわいい子泣かすんだから、あんたも罪な男よね」
ハァーっと、深いため息をこぼした幸さんは、もう一度遥斗くんを見つめると、
「優芽ちゃんにちゃんと昨日のことを報告すること、で、きちんと謝りなさい」
そう言って、瑠璃子さんと共にリビングを出ていってしまった。