どうして私を選んだの?【完】
「優芽!なぁ〜に、暗い顔してんのよ、もうすぐ、文化祭だっていうのにさ」
「亜衣子ちゃん…」
ニコリと、微笑みながら亜衣子ちゃんは、優しく私を見つめている。
「そうだね…」
「そうそう!それに、次の時間は文化祭の出し物の話し合いだよ、楽しみ、楽しみ!」
明るくそういい放つ亜衣子ちゃんに私も自然と笑みがこぼれた。
「しっかし、今年は何すんだろうね〜?」
亜衣子ちゃんがそう呟いた時、
ガラッ
教室の扉が勢いよく開いた。