隣のマネージャーさん。
はじめはきょとんとした顔で俺を見ていた結愛だけど、すぐに水で冷やしている自分の手を見た。
「あの…蓮次くん、手…」
あ…結愛の腕掴んだままだった。
結愛を見ると珍しく戸惑った様子で、少し顔が赤かった。
「あ、悪い。」
パッと手を離した。
「ううん、ちょっと…嬉しかった。」
結愛は自分の手を見たまま、俺に言った。
その横顔は、微かに笑っていた。
いつもと違う顔に、ドキッとした。