隣のマネージャーさん。
「なっ……結愛、そんなこと考えてたのか!!」
「悠くんこそ、あたしのこと泣かしたかったの?」
「う…だって、結愛泣かないから我慢してんのかなーとか、思ってたし…」
にこにこしながら首を傾げて見てくる結愛に、悠の声はだんだん小さくなって、変わりにだんだん顔が赤くなっていくのが見ててわかった。
……結愛って、意外と攻めるよな。
「…俺も。」
「え…」
「俺も、インターハイにいくのが目標、です。」
控えめに手をあげながら、叶多が言った。