隣のマネージャーさん。


ピトッ


冷たい何かが、頬に触れた。

「冷た……‼︎」
「お疲れ様。」

振り向くと、にこにこしながら結愛がスポーツドリンクの入ったペットボトルをたくさん持っていた。

「結愛、これ…」
「みんな暑いと思って、ペットボトルに入れて氷で冷やしといたんだよ。近くのスーパーまで氷買いに行って。」

冷えてるでしょ?と言って、また俺の頬にペットボトルをつけた。

よく見ると、結愛の額にも汗が滲んでいた。

「結愛ー!!スポドリプリーズ!!」
「颯汰くん、どうぞ。」
「女神!!」

オーバーなリアクションの颯汰だったが、今は何となく同感できる。


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