隣のマネージャーさん。
「なぁ、結愛。桜花って瞬ちゃんの行ったとこだよな?」
「あ、瞬ちゃん桜花だっけ?」
「瞬ちゃん…?」
蓮次くんがあたしと悠くんを見て聞いた。
「俺等の中学の時のバスケ部の仲間の、夏川 瞬[ナツカワ シュン]。だから、“瞬ちゃん”。」
「あぁ、何か細くてデカくてにこにこしてる人か…」
「「うん、その人‼︎」」
瞬ちゃんはヒョロッとしてるけど、身長195㎝で見かけによらず動きが速くてバスケが上手。
にこにこしていて、優しいバスケ部のお兄ちゃん的存在だった。
「栄徳は?」
「誰か行ったっけ?」
「うーん…ちょっとわかんないなぁ。」
「お、対戦相手比良賀[ヒラガ]じゃん。」
タク先輩が勇大先輩の肩に顔を乗せながら言った。