隣のマネージャーさん。
「あれ〜、結愛ちゃん、顔が赤いよ〜?」
「へっ…」
「熱があるのかな〜?」
目の前に現れたヤス先輩の大きな手があたしの額に触れた。
「う〜ん…熱はないみたいだね〜。」
「あ、そうですか…」
「うん、良かったね〜。それにしても、結愛ちゃんって本当に可愛い顔してるよね〜。」
「コラ、ヤス!!結愛ナンパしないで1年見習ってアップしなさいよ!!」
「はいはい。あっ、美姫ちゃんも熱測ってあげようか〜?」
「結構よ!!馬鹿!!」
そんなに言わなくても…と言って、ヤス先輩は苦笑しながらあたしから離れた。
「びっくりしたぁ…」
「結愛…」
「ん?」
名前を呼ばれて振り返ると…
ピトッ
「わっ…」
「……確かに、熱はないみたいだな。まぁ、無理だけはするなよ。」
「あ、うん…ありがと……」
蓮次くんの、ヤス先輩より少し大きな手が額に触れた。