隣のマネージャーさん。


「あー、結愛ー!!」
「うるせぇよ、颯汰。」

さっきまでの笑いはどこに行ったんだ…って思うくらいにピタッと笑いが治まった颯汰は、今度は結愛を見つけてブンブン手を振っている。

……周りから注目の的になってるし。

「結愛と香澄[カスミ]ちゃん‼︎」

悠も結愛に…いや、結愛と冬木さんに手を振った。

悠の言った、『香澄ちゃん』は『冬木さん』。

結愛と仲がいいから悠も名前を覚えたんだろう。

「あれ、みんなでご飯食べてたの?」
「うん、いつもバスケ部で食べてるんだ。えっと、お隣は……」

叶多が結愛の隣に立っている冬木さんを見て言った。

「あ、は、はじめまして。冬木 香澄です…」

ぺこっとお辞儀をして、恥ずかしそうにする冬木さん。



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