隣のマネージャーさん。
「れ、蓮次く…きゃっ!!」
ドンッ!!
結愛が俺の名前を呼ぶ途中、小さく叫んで、その後鈍い音がした。
「いたた…」
「なっ、結愛!?」
振り返ると、結愛が地面にうつ伏せの状態から起き上がっているところだった。
「おい、大丈夫か!?」
「あ、蓮次くん。何とか…平気かな?」
本人はそう言ってるけど、膝から大量に出血してるし手も擦りむいてる。
「本当に大丈夫だから‼︎」
ジャージについた汚れを払いながら立ち上がった結愛が顔を上げると……
「おい、口から血が出てるぞ!?」
「へ?あ…本当だ。切っちゃったみたい…って、れ、蓮次くん!?」
俺は結愛を抱えた。