隣のマネージャーさん。


「はい、もう大丈夫よ。」

結愛の傷の手当てを終えて、先生が言った。

「膝の怪我が意外と大きかったからよく消毒して、ガーゼは毎日ちゃんと取り替えてね。」
「はい、ありがとうございました。」
「それにしても、どうやって転んだの?口まで切っちゃって。」
「えっと、何もないところでつまづいて…」

結愛が苦笑しながら言うと、先生は溜め息交じりに少し笑いながら言った。

「女の子なんだから、気をつけなきゃ駄目よ?傷の痕が残ったら大変よ。」
「はい、すみません。」

結愛は申し訳なさそうに言ってから、俺を見て苦笑いした。



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