隣のマネージャーさん。
何でかわからない。
でも、自然と手がスッと動いた。
「…口元の切ったとこ、腫れてるな。」
言いながら、俺は結愛の口元辺りに触れてた。
「え……」
すると、結愛は驚いた顔をした後に、頬を赤く染めた。
「あ、悪い……」
「う、ううん…」
パッと離れると、結愛はまた俯いた。
何してるんだ、俺は……
早く体育館に戻らねぇと。
「あ‼︎結愛、レジ!!」
「ミズキ先輩…」
体育館の入り口が見えて少しすると、ミズキ先輩が俺と結愛に気づいて声をかけてきた。