隣のマネージャーさん。


「何かボーッとしてたっぽかったから、気合いを入れに来た!!」
「あ、そうなんですか…」
「何だよ、テンション低いなー!!選抜メンバーに選ばれたんだからもっと嬉しそうにしろよー!!」

そう言ってダイ先輩はまた俺の背中を叩いた。

「先輩、練習しなくていいんすか?」

まだ俺の隣にいる先輩に問うと、コートの中を見ながら少し笑って言った。

「今、選抜メンバーだけで練習してっから‼︎俺と他の奴等はボール拾いとか声がけとか、監督の指示でたまに相手の役割で入るだけ。つまり、暇ってことだ!!」

ダイ先輩はそう言って笑ったけど、俺は何だか複雑だった。



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